The Study of Behavioral Economics/Operations Management Week 1
いよいよ今日からWinter Quarterの授業が始まりました。
初日はThe Study of Behavioral EconomicsとOperations Managementの一日二コマ。いきなり6時間の授業に体と頭が耐えられるか不安でしたが、結論から言うと杞憂でした (というより、授業の面白さに助けられました)。
The Study of Behavioral Economics
今日は初回の授業ということで、イントロダクションと、Behavioral Economicsの発展の歴史、Behavioral Economicsで基本となる3つのHeuristics/Biasesと、Prospect Theoryの導入について。
教授が非常に情熱的、かつインタラクティブに授業を進めてくれるので、あっという間の3時間でした。
これからは毎週異なるテーマを取り扱いながら、関連する論文を1本リーディング課題として読んでいくとのこと。私自身が興味を持っている行動経済学の学術的側面を幅広くカバーしてくれそうで、早くも来週の授業が楽しみになりました。
Operations Management
こちらも、今日は初回の授業ということで、イントロダクションと、基本的なOperations Managementの考え方、適用範囲、重要な4つの指標(Throughput, Inventory, Cycle Time, Capacity)について。
Operationsを教える教授は何名かいるのですが、その中でもこのOzan教授はダントツに評判が良い人気教授です。Operationsという、地味に捉えられがちな分野について、ここまでVividに、分かりやすく、面白く教えることが出来るのか、といい意味で驚きました。
特に印象的だったのが、以下の2つです。
- Operationsは、工場のラインのことについてのみ適用されるものではない
- Operations Managementの目的は、コスト削減だけではない
Operationsは、Operationsと聞いてパッと想像できる工場の組立ラインについてだけ適用されるものではなく、病院などのサービス業からソーシャルメディア運営まで、極めて応用範囲の広い概念だということを学びました。
加えて、Operations Managementの目的は、コスト削減だけではなく、プロダクトのクオリティ向上や、製造過程のフレキシビリティ向上、サービスの提供時間削減といった目的にも資するということ、Operations Managementの目的と、戦略上、マーケティング上の目的は整合している必要があることを学びました。
想像よりも格段に応用範囲の広い学びが得られそうで、こちらも非常に楽しみな授業になりました。
明日、明後日と授業が続くので、引き続きエントリーにまとめながら整理していけたらと思います。
Corporation Finance/New Venture Strategy Week 1 予習 その2
昨日、今日も引き続きCorp FinとNVSの予習を進め、一通りWeek 1の授業の予習を終わらすことが出来ました。
明日からいよいよ授業が始まるので、スタートダッシュを駆ける意味で、授業が始まる前までに一通りWeek 1の予習を終わらせられればと思っていました。無事、計画通りに予習が完了出来て一安心です。
Corporation Finance
NPV/Cash Flows/Discount Ratesについて、Pre-record videoを視聴。教科書でざっと確認した知識を、video lectureでより深掘りするような内容で、より理解が深まりました。
加えて、課題になっていたReading articlesを読み進めました。AmazonのValuationについてと、Low interest rates環境下におけるDCFの適用について。
Week 1の予習を進めて感じたのは、先学期履修したInvestmentsに比べて、Corp Finのほうがより自分の興味関心に近く、学んでいて単純に楽しいということです。
一年生の時にはファイナンス全般に全く興味がなく、ファイナンスの基礎科目 (Introductory Finance)を履修し卒業要件を満たして終わりにしようと考えていました。結局思い直してInvestments→Corp Finと流れでファイナンスの全体像を履修していますが、今となってはこれで良かったと強く思います。
MBA中の興味関心の移り変わりをすぐに自信の学習計画に反映することができるのも、Boothのフレキシブルなカリキュラムの優れている点だと感じています。
New Venture Strategy
「世の中の課題に対する解決策」というミニエッセイについて、まとめてイントラネットに提出。
ミニエッセイの提出先がスレッドになっていて、他の学生の投稿も見れるのですが、本当にバラエティ豊かで、これからどんな議論ができるのか今から楽しみです。
明日は午前中にThe Study of Behavioral Economics、午後にOperations Managementと、初めての一日二コマです。疲れそうですが、頑張って集中していきたいと思います。まずは、8時30分の授業に寝坊しないよう、早く起きるところから…笑
Corporation Finance/New Venture Strategy Week 1 予習 その1
昨日、今日とCorporation FinanceとNew Venture Strategyの予習を進めていました。
Corporation Finance
教科書の指定された範囲をザっと読んで、Week 1の概要を把握しました。今回はNPVとDiscount Ratesの基礎的な部分ということで、正にCorp Finの導入といったところ。
現在価値計算や、投資回収期間計算、投資判断等については、公認会計士試験の試験範囲だったこともあり、今回の範囲は個人的にとっつきやすかったです。
良い意味で驚きだったのが、指定された教科書の分かりやすさ。平易に、メリハリをつけて説明があり、そのあとに非常に簡単な数値を使った例で、具体的にどうなるのかを確認できました。もしかするとファイナンスバックグラウンドの方や、突っ込んで学習したい人には物足りないのかもしれませんが、個人的な期待値とはバッチリ合っているので一安心です。
Corp Finは教科書に加えて、追加のReadingsと、Pre-recording videoもありますので、明日も引き続き進めていこうと思います。
New Venture Strategy
NVSのWeek 1の課題は、他の教科と毛色が異なり正にEntrepreneurshipの授業、といった感じです。具体的には、「世の中にある問題、課題について、想像上で自分なりの解決策を示す」というもの。
教授からの「Entrepreneurship begins with imagination.」というメッセージに対応した課題ということで、まずは一人でブレストしながら、「そもそもどんな課題、問題に直面したっけ」というところから深掘りを始めました。途中、夕ご飯を食べながら妻にも壁打ち相手になってもらい、何となくまとまりそうなアイディアが出たので、今日はここまで。
明日はこのアイディアを煮詰め、最終的に250 wordsの提出用ミニエッセイにまとめていきます。
明日は月曜日、いよいよWinter Quarterが始まります。が、私の初回の授業は水曜日なので、実質もう少しだけ冬休みが続きます笑 良いスタートを切れるよう、引き続き予習に励んでいこうと思います。
冬休みの総括
約1か月の冬休みも明日で終わり、来週からはWinter Quarterが始まります。
ちょうど冬休みが始まるころ、この1か月をどう過ごしたいか、エントリーにまとめました。
takachicagobooth.hatenablog.com
今日は、冬休みの計画と実績を振り返りながら、この一か月を総括できたらと思います。
計画その1 : 本を読む
まず読書ですが、個人的な課題図書として以下四冊を設定していました。
結論として、しっかりと読み切れたのは「巨象も踊る」一冊となりました。
感想は別途エントリーにまとめたので、詳細はそちらに譲りますが、考えさせられることの多い素晴らしい本でした。
takachicagobooth.hatenablog.com
その他の三冊ですが、実は要約&読み上げサービスで内容だけは把握することが出来ました。どの本も素晴らしかったのですが、特にアルケミストには感動しました。ので、昨日から試しているAudibleでアルケミスト原文を聴くことを始めました。
計画その2 : 今まで授業で学んできたことを総復習する
今まで学んできたことの振り返りですが、以下の教科について自分なりに振り返り、まとめ直しを完了できました。
- Marketing
- Decision Making
- Negotiation
- Strategic Networks
- Competitive Strategy
- Technology Strategy
- Managing in Organizations
知識同士の横のつながりも少しづつ分かってきたり、単純に忘れかけていた知識を思い出すという意味でも、このタイミングでまとめて振り返りが出来て良かったと感じています。
この振り返りは、春休み、卒業後のタイミングでも続けていきたいと思っています。
計画その3 : 英語の勉強をする
英語の勉強ですが、隙間時間を見つけてコツコツと取り組んでいました。
正直な話、オンライン英会話については上手く隙間時間とぶつけることが出来ず、あまりアウトプットが出来ずに終わってしまったと反省しています。
Winter Quarterでは、グループワークや授業のディスカッション等の機会で、より積極的に英語でアウトプットすること、自分の意見を的確に伝えること、を練習していけたらと思っています。
計画外で取り組んだこと
全く計画にはなかったことですが、この冬休みにパン作りにどっぷりハマってしまいました。フォカッチャから始まり、ちぎりパン、食パン、ハードパン、セミハードパンなどなど、作れるものが増えてきて面白い限りなのですが、来週からは勉強にシフトするため、泣く泣くパンづくり活動はセーブすることになりそうです笑
総じて、Stay Homeで活動が制限される中で、それなりに充実した冬休みを送ることが出来たと思います。どんなことにおいても、達成したい目標と、そこに至るまでの計画、そして定期的な振り返りが大切だと体感した一か月でした。
The Study of Behavioral Economics/Operations Management Week 1 予習
今日からいよいよWeek 1の予習を本格的に開始しました。
と言っても、以下読んでいただければお分かりの通り、フルスロットルには程遠く、冬休みからのリハビリにちょうど良い感じでした。
明日以降手を付けようと思っている、New Venture StrategyやCorporation Financeの予習はもう少し骨がありそうなので、心してかかりたいと思います。
The Study of Behavioral Economics
なんと、Week 1の予習は特に無し。
Operations Management
初回はテキストと、Operational Innovationに関連したHBRのリーディングのみ。
テキストはThe Goalですが、日本語の漫画版を読んだことがあり、要旨については押さえていたので、割とサクサク読み進めることが出来ました。展開としては、スループット会計に必要な3つの評価指標が紹介されたところまで。
脱線ですが、私は英語ネイティブではないですし、英文の読解力を上げるよりも、内容をきちんと掴んで学習の成果を上げる方が大切なので、日本語、英語に限らず使えるものはなんでもガンガン使うタイプです。
滅茶苦茶ヘビーなテキストリーディングが課題になった場合には、日本語の訳本を探すこともありますし、ミクロ経済学や産業組織論、統計学などは並行して日本の参考書を参照して学習したりしています。ここら辺は個人のスタイルがありそうですね。
ということで、今日の予習はここまで。
そろそろ冬休み全体の総括もしたいところですね。
2Y Winter Quarter Week 1 予習 (の準備)
いよいよ来週からWinter Quarterが始まります。
私が履修しているクラスは以下の4つ。
- The Study of Behavioral Economics
- Operations Management
- New Venture Strategy
- Corporation Finance
実際にクラスが始まるのは来週の水曜日からですし、Week 1 はイントロダクション的なレクチャーであることが多いので、そこまで予習が大変なわけではありません。
本番はWeek 2から、というところで、昨日と今日で取り敢えず以下の準備を進めました。
- PCのフォルダ整理
- iPadのGoodnotes 5 (ノートテイキングアプリ)のフォルダ整理
- Dropboxのフォルダ整理
- 教科書の調達 (Kindleで購入)
- シラバスやWeek 1 のRequired Readings等をiPadへ格納
面白かったのが、各教科で採用されている教科書です。
ケースやHBRなどは、イントラを通じて配布されるのですが、並行して利用する教科書については、各自で購入することになっています。採用されている教科書から、なんとなくですがクラスの全体像や、クラスに対する教授の考え方が垣間見えてきて興味深いです。
The Study of Behavioral Economics
- Richard H. Thaler/Misbehaving
Chicago Boothらしく、Thaler教授のMisbihavingが教科書になっています。
Operations Management
- Eliyahu M. Goldratt/The Goal
制約理論やボトルネックでおなじみ、The Goalが教科書です。
New Venture Strategy
- Bill Aulet/Disciplined Entrepreneurship Workbook
- Seth Goldman/Mission in a Bottle
なんとなくVentureといえばリーンスタートアップやZero to Oneあたりを想定していたのですが、教科書に指定されていたのがこの二冊。
どちらも読んだことのない本ですが、さらに面白いことに、Mission in a Bottleはなんと漫画でした。
授業の中でどう読み解いていくのか、今から楽しみです。
Corporation Finance
- Berk, DeMarzo/Corporate Finance
Corporate Financeの教科書としては (おそらく)定番でよく採用されている一冊。
明日からは、実際にWeek 1 の予習を進めていこうと思います。また気づき等については、このブログやTwitterで整理できればと考えています。
Who Says Elephants Can't Dance?
冬休みに入ってからコツコツ読んでいた「Who Says Elephants Can't Dance?」、英語の勉強も兼ねて原書に挑戦していたのですが、漸く読み終わりました。
人生やキャリアについてフラットに考えられるこのタイミングで出会い、読むことが出来て良かったと思います。
内容としては、IBMのターンアラウンドを軸とした自伝/経営論となっており、プロ経営者として数々の修羅場を潜ってきたであろう筆者の凄みを感じることが出来ます。
ターンアラウンドやテクノロジー産業に興味がある人に加えて、大企業のマネジメントポジションを志す人にも示唆が多いものと感じました。以下、自分なりの気づきを簡単にまとめてみます。
Strategy
筆者であるルイス・ガースナーは、HBSからマッキンゼーを経て、アメリカンエクスプレスCEO、ナビスコCEOを歴任した、所謂プロ経営者です。
彼の口から語られるストラテジー論は極めてシンプルで、「とにかくFocus、それがすべて」とのこと。また、「StrategyとVisionは異なる」「綿密なQuantitative analysisをベースとする」とも。ここら辺のストラテジー論は、ルメルトの「良い戦略、悪い戦略」とも共通する部分があり、非常に興味深く読んでいました。
Culture
筆者が「最も難しい問題」と語る、Cultureについて。
IBMの官僚的で内向きな企業文化を、どのようにMarket-drivenへと転換したのか。秋学期履修したManaging in Organizationsでも、一クラスまるまるCorporate Cultureについて学びましたが、改めてCultureの (いい意味でも悪い意味でも)力強さについて、またどのように企業文化変革を起こしていくのかについて、考えるきっかけとなりました。
Decision making/Execution
全体を通して、筆者の決断力、実行力には本当に驚かされました。
普通のビジネスパーソンであれば、一生に一回も出会わないであろう決断、例えば大規模なレイオフ、ビジネスポートフォリオの転換について、短期間に複数決断、迅速に実行し、IBMを立て直すことに見事に成功しました。
筆者の過去のプロ経営者としての経験が非常によく表れているとともに、自分もMBA期間中に (レベル感は全く違うにせよ)何かしらビジネス的なオーナーシップを持った決断をする機会を得てみたいと強く思うようになりました。
来週から授業が始まってしまうので、暫くはこのように自分の趣味で読書をするのはお預けかもしれません。上手く授業のペースが掴めて来たら、冬休みにセールで買い込んでしまった大量のKindle積読を解消していこうと思っています…