CPA + MBA in Chicago

純ドメ会計士がChicago Booth Class of 2021で感じたことを記録するブログ

GMATで少しでも苦しまないために

前回のエントリーで、私のMBA不合格体験記を公開したところ、大変大きな反響を頂きました。改めて、ありがとうございます。様々な反応を頂きましたが、その中で多かったのが「どのようにGMATをリカバリーしたのですか」というものです。

 

これまで、私がGMATについてアドバイスすることなどおこがましいと思っていました。なぜなら、目標としていたover 700を達成するまでに合計6回、足掛け1年半の期間を有したからです。これからGMATの勉強を始める方々にとっては、私のアドバイスではなく、他にもっと短期間で高いスコアを達成された方のアドバイスのほうが極めて効果的、かつ効率的だと思います。

 

しかしながら、不合格体験記への反応を拝見するに、私のように純ドメ、かつ何回受験しても結果が出ない人がいるのも事実であり、そのような人のために少しでもヒントになればと考え、ここに自分の経験をシェアできたらと思います。

 

 

長期的なスケジュールを立てる

1つ目のアドバイスは、長期的なスケジュールを立てることです。

 

私が2016年の出願を諦めたときの、GMATに対する取り組み方は、以下のようになっていました。

 

受験する→点数が出ない→落ち込む→とりあえず次のGMATを来月あたりに予約する→それに向けてがむしゃらに頑張る

 

今なら言えます。これは良くないサイクルです。非常に近視眼的、かつGMATしか考慮されていない受験スケジュールとなっています。仮に良いタイミングでスコアが出れば結果オーライですが、私のようにGMATで苦しんだ場合、取り返しのつかない状況になる可能性があります。また、このように全体感が見えていない中でGMATの勉強をこなすことは必要以上のプレッシャーを与え、それがGMATの点数に悪影響を及ぼすという負のスパイラルに陥りかねません。

 

あるべきなのは、

 

①まず目標となる学校のアプリケーションを出すタイミングを設定します。

②いつまでにスコアメイキングが終われば、現実的にエッセイ準備が可能か考えます。

③そのうえで、どのタイミングで、合計何回GMATを受験するかスケジューリングします。

④それに向けて、どのように勉強をするか考えます。

 

というように、ゴールからたどっていく方法です。

 

加えて、楽観的なプランニングだけではなく、悲観的なプランニングも用意することをお勧めします。MBA受験プロセスは一筋縄ではいきません。必ずトラブル、上手くいかないことがあります。そうなったときに慌てないためにも、悲観的なプランニング、代替案、逃げ道も用意しておくことが大切です。

 

私は、2017年の受験の際、まずAffinityの飯島先生と個別カウンセリングをし、上記のような長期プランニングを立てました。これが自分のMBA受験の軸となったことは言うまでもありません。

 

 

GREも考える

2つ目のアドバイスは、GREをオプションとして最大限活用することです。

 

基本的には、スコアメイキングが終わらないデメリットを考えたとき、GMATにこだわる必要はありません。そして、これは私の感覚ですが、GMATにはある程度向き不向きの要素があると思います。さらに、GMATとGREでは問われている要素が異なっており、GMATには向かないが、GREには向いている、というパターンは大いに考えられます。従って、「GMATがだめでもGREがある」という感覚は常に持っておいた方が良いです。私の周りのも、GMATで点数が伸び悩み、GREに変更したところスコアメイキングが完了したケースが多々あります。

 

加えて、GREというオプションを考えることは、GMATの「年間5回まで」という回数制限のプレッシャーから自分を楽にしてくれる効果があります。

 

私も、2017年の受験の際、GMATと並行してGREも1回受験しました。GREは正直準備不足でスコア的にはさっぱりでしたが、GMATからのプレッシャーから少し解き放たれた感じがしました。結果、GREを受験したすぐ後のGMATでover 700を達成しました。

 

 

根性に逃げない

3つ目のアドバイスは、根性に逃げず、やらなければいけないことに資源を集中投下することです。

 

もちろん、ある一定以上の問題演習は必要だと思います。時間を取ってGMAT Prepをこなすことも大切です。しかし、過去の私も含めて、GMATを何回受けてもスコアが伸び悩んでいる人が陥りがちなのが、根性に逃げてしまうことです。とにかくがむしゃらに問題をこなす、量でカバーする、点数が出なかったのは自分の努力が足りなかったから…そういった方法は私の経験からはお勧めできません。時間は有限ですし、試験範囲は膨大です。このようなやり方では対応できません。

 

大切なのは、自分が本当にやらなければならないことは何かしっかりと見極めることです。そして、そのために最も有効なのは、経験者や知恵のある人に相談することです。

 

私は、2017年の受験の際、Affinityの飯島先生の個別カウンセリングで、過去受験したGMATのESRをすべて持参し、何が自分の弱点で、何を強化しなければいけないか、具体的に相談しました。その際、実際に目の前で問題を解き、自分の解き方や取り組み方のクセまでチェックしてもらいました。結果、GMATへの資源投下に対する方針が非常にクリアになり、その年over 700を達成できました。

 

 

最後に

GMATで苦しんでいる人の気持ちは痛いほどよく分かります。私もGMATは完全にトラウマで、一時期は試験会場となっていた帝国ホテルタワーの前を通るだけで色々な思いがフラッシュバックし、若干気分が滅入ってしまうほどでした。

 

受験生の皆様には、そんな思いはしてほしくありません。

 

これを読んだ少しでも多くの方が、スコアメイキングで私のような苦労をせず、スムーズに次のステップへ進めることを願っております。