CPA + MBA in Chicago

純ドメ会計士がChicago Booth Class of 2021で感じたことを記録するブログ

在校生が考える、「Chicago Boothにはどんな人がフィットするか」

今回は、「Chicago Boothにはどんな人がフィットするか」というテーマで、私なりの考えをまとめてみようと思います。

 

私も、Boothに入学してはや半年以上が経過しました。この間、様々な授業、イベントに参加してきました。加えて、日々の学生間での交流を通じ、Boothにどんな特徴があって、どんな人が入学したら楽しめるのか、なんとなく感じることがあります。もちろんBoothの公式見解、選考のCriteriaとは異なっているかもしれませんので、あくまで一在校生としての考えですが、参考になればと思い、シェアさせて頂きます。

 

では、どのような人がBoothにフィットするのでしょうか。私の結論は、一言でいうと「知的好奇心がある人」です。これは、ただあればいいというものではなく、あればあるだけBoothでの学生生活が楽しくなるというものだと強く感じます。

 

ではなぜ、知的好奇心がBoothでの学生生活に重要なのでしょうか。それは、私の思うBoothのもっとも際立った特徴「Flexibility」に由来します。

 

様々なビジネススクールで、Flexibilityは取り上げられているところですが、ことBoothのカリキュラムに対するFlexibilityは圧倒的であると感じます。例えば、

  • 必修はLEADというリーダーシップクラス1つしかありません。
  • それ以外のクラスについては、ある程度履修分野が指定されているものの、具体的なクラスのレベル、教授、受講タイミング等をすべて自分で選択できます。
  • 例えば同じMicroeconomicsでも、教授によって教え方や使用する教材、開講されるタイミングが異なるので、各自過去の授業評価や先輩からのアドバイスをもとに、自分に合ったクラスを選択できます。
  • 一般的な2年制MBAでは、1年目は必修クラスを履修、2年目からElectivesを履修というパターンが多いですが、Boothの場合は1年目の秋学期からElectivesを履修することが可能です。

このようなカリキュラム全般のFlexibilityに加えて、

  • スタディグループのアサインは基本的になく、グループワークが必要な場合は自分たちでグループを組成します。
  • 授業は一コマ3時間、週に3~4コマなので、週の半分くらいは学校に行かず、ダウンタウンで過ごします。

このような学習環境のため、学校に縛られない、自分自身で自由に組み立てられる時間が思っていたよりも多い印象があります。すごく大げさに言うと、LEAD一つを除いて、何をするかは一人ひとりの自由なのです。

 

この、自由な学習環境を最大限楽しむために必要なものが、「知的好奇心」なのだと思います。

 

これは、私の周りの在校生を普段見ていても強く感じます。日本人に限らず、学生全員が学びの機会に対して非常に貪欲で、自身の知的好奇心に従いながら、非常にモチベーション高く各自それぞれの可能性を追求しています。

 

一つ例えるなら、「全く知らない海外の国に旅行をするとき、旅行会社の人からおすすめされたプランコースを楽しむのか、それとも自分で一から旅程を組み立てるのか」ということに似ているかもしれません。


旅行会社の人が練りに練って作ったプランコースは安心安全です。楽しみどころも非常にはっきりしていますし、過去の経験や昨今のトレンドが反映された、ある種「最大公約数」的な強みがあります。それを楽しむのももちろん素晴らしい選択です。


それでもなお、自分で一からそこで何をするか、どこを巡るのか、調べたり組み立てたりすることにワクワクする人、そしてそんな旅を心から楽しめる人には、Boothは最高の場所であると強く思います。

 

私も受験生時代、様々な学校の比較を行いました。説明会で情報を得たり、イベントで在校生の人とお話したり、インタビューの際にはなるべくキャンパスを訪れ実際の雰囲気を感じたり…いろいろな学校を知れば知るほど、学校ごとに本当に特徴が際立っていることに気づきました。そしてそれは、世間で言われている評価とは、ぴったり一致していることもあれば、必ずしも一致していないこともありました。

 

ぜひ受験生の皆様には、試験対策やエッセイ対策で忙しいとは思いますが、息抜きのつもりで学校研究も進めていかれることをお勧めいたします。そして、ご自身にマッチする環境でMBA生活を送られることを願っております。