CPA + MBA in Chicago

純ドメ会計士がChicago Booth Class of 2021で感じたことを記録するブログ

私がエッセイを書くときに心掛けていた3つのこと

こちらのエントリーで詳しく述べているのですが、私はMBA受験を2回失敗しています。

 

takachicagobooth.hatenablog.com

 

1回目の失敗は主にGMATに起因するもであり、2回目の失敗は主にエッセイ・インタビューに起因するものであると考えています。

 

今回のエントリーでは、エッセイライティングに焦点を絞り、私がChicago Boothに最終合格を果たした年にどのようなことを心掛けていたか、ポイントを3点お伝えできればと思います。

 

 

きちんと問題に答える

まず1点目は、きちんと問われていること、問題に答えるということです。

 

これは、エッセイ課題をしっかりと分析し、何を問われているかをしっかり理解したうえで、それにダイレクトに答えていく、ということです。一見すると当たり前に思えることですが、これが意外と難しいと思っています。

 

というのも、ビジネススクール受験では、まずベースとなる汎用性の高いエッセイ(Goal Essay/Why MBA?など)を1校作成したうえで、それをある程度使いまわす様な形でほかの学校のエッセイを作成していることがよくあります。

 

このこと自体は全く問題ないと思います。しかし、ただでさえ仕事をしながら受験プロセスをこなしている忙しい中、様々な志望校のエッセイ課題に追われ、いつしかベースとしているエッセイの内容を上手く使いまわすことに終始してしまう、ということは避けなければいけません。

 

特に、はっきりとしたGoal Essay/Why MBA/Why This Schoolという問いではなく、捻った形の設問である時には、注意深く何が問われているのか分析をすべきだと思います。

 

「自分はこのエッセイでこんなことをアピールしよう」という自分主体の姿勢は実は危険なことがあります。よく言われていることですが、「この問題でアドミッションは何を聞きたいのだろうか、候補者の何を見たいんだろうか」と相手の立場に立って考えることが必要不可欠です。

 

一番確実なのは、信頼のおけるカウンセラーと、エッセイ課題について相談をすることです。加えて、ClearAdmit等にもエッセイ課題の分析記事が上がっていたりするので、参考になると思います。

 

深堀りした個人的な想い、原体験を乗っける

2点目は、表面的な回答、一般的な内容に終始せず、常に1段2段、もしくはそれ以上深堀りした個人的な想いを乗っけることです。

 

深掘りすることによる効果は主に二つあります。一つ目は、エッセイ全体の説得力が増すこと。二つ目は、人となりや個性がでること。アドミッションズは、短い時間の中で大量のエッセイに目を通しています。そこでしっかりと自分のことをアピールするためには、エッセイ自体がしっかり深掘りされており説得力があるものになっていることはもちろん、何かしらエッセイがOne of them ではなく、Stands outしている必要があると思います。そのために、他の人よりも深掘りされた個人的な想い、原体験まで遡っておくことは非常に有用だと感じます。

 

原体験をどこまでエッセイに盛り込むかは、エッセイ課題や字数との兼ね合いにはなると思いますが、少なくとも理論構成、アイディア出しの段階では掘れるだけ思考を掘り下げておくことをお勧めいたします。ここでの掘り下げが、エッセイのみならず、インタビューでもモロに効いてきますので。

 

色々な人にフィードバックを貰う

3点目は、カウンセラーのみならず、色々な人にエッセイを読んでもらってフィードバックを貰うということです。

 

おそらく殆どの方が、エッセイを作成する際に何かしらのカウンセラーと契約し、アドバイスをもらいながら一緒にエッセイを作り上げていくような流れになろうかと思います。

 

その上で考えなければならないのは、そのエッセイを最終的に読んで判断を下すのは、殆どの場合全く面識もなければ自分に対する事前知識もないアドミッションズだということです。エッセイカウンセラーとこれだけ議論して頑張って作ったから、というバイアスを取り払い、知識ゼロの人が読んで説得力があるエッセイになっている必要があります。

 

そのために、私は特に志望度の高い学校に関するエッセイについては、在校生や卒業生、信頼できる友人や家族にエッセイを読んでもらい、初見での感想を貰うということをやっていました。

 

ただし、エッセイを読んでもらってフィードバックを貰うというプロセスは、自分のみならず相手にも多大な負担を掛けることになります。特にカウンセラーでない人に、内容的に詰め切れていないエッセイを渡すと、相手もフィードバックに困ってしまう可能性が高いです。ある程度エッセイが完成形に近づいたタイミングで、戦略的に実施されることをお勧めいたします。

 

終わりに

エッセイライティングのプロセスは、非常にストレスフルである一方で、ここでどれだけしっかり理論構成が出来ているか、深く自己分析が出来ているかが、後々のインタビューにも大きく影響してきます。

 

このエントリーが、少しでも皆様の参考になれば幸いです。