CPA + MBA in Chicago

純ドメ会計士がChicago Booth Class of 2021で感じたことを記録するブログ

Managing in Organizations 全レクチャー終了

今日はManaging in OrganizationsのWeek 9 Lectureがあり、これでM in Oの講義がすべて終了しました。

担当のAnn McGill教授はBoothの中でも割と名物教授で、この講義もBid Pointが高い人気授業でした。結果、生徒のモチベーションも高く、非常に活発な授業が展開されました。

www.chicagobooth.edu

 

行動心理学をベースに、他者や組織の中での関わり合い、Manager/Leaderとしての心構えを学ぶ授業ですが、実際に学んだコンセプトは非常に多岐に亘ります。

 

  • Situationの重要性
  • 情報の受け取り方、探し方に関するバイアス
  • モノの見方、考え方が、現実世界に与える影響と、ステレオタイプ
  • モチベーションの保ち方
  • クリエイティブに考える方法
  • 自身のブランディング
  • 集団での意思決定
  • コーポレートカルチャー
  • 他者への影響の与え方、説得の方法

 

これらのコンセプトを、クラスディスカッションや、シミュレーションゲームなどを通じてなるべく手触り感があるように学ぶことが出来ました。

 

特に印象的だったのは、Week 7で学んだGroup Decision Makingについて。グループメンバー全員が、不慮の事故に遭い雪山で遭難したと仮定し、15個ある自身の持ち物の優先順位をつける、というエクササイズです。

まずは各自で考えて優先順位をつけ、そのあとにグループメンバー全員で意見を共有し、話し合うことで、最終的にグループにおける優先度の結論を出します。

そのあとは、採点です。実は、持ち物一つ一つには専門家の評価に基づいた優先度が設定されていて、もちろん専門家の優先順位に近い方が得点が高くなるという仕組みです。始めに各自で考えた優先順位と、グループでの優先順位それぞれ、同じ基準で採点がされます。

詳細はネタバレになるので避けますが、すべてのグループで以下の現象が確認できました。

 

  1. 各自の点数の単純平均よりも、グループで出した結論の点数は高くなった
  2. グループで出した結論の点数を上回る点数を獲得した個人が、すべてのグループに一人以上存在していた

 

1.はグループで話し合うことのメリットを端的に表しています。一人で考えていた時とは異なる視点、より多くの情報をもって意思決定ができるので、単純平均よりも意思決定の質は上がります。

面白いのは、2.の現象です。つまり、何らかの理由で、優秀な個人の意見や情報が活用されず、結果として無駄が生じているということです。

話はそこから、グループで意思決定をするときの陥りがちなバイアス、それをどう解消するのか、という流れで進んでいきました。

 

このエクササイズ自体は割と有名で、もしかすると書籍やネットに紹介があるかもしれません。一方で、ただ読んで知るだけではなく、実際にその場で体験することで、理解度や腹落ち感が格段に向上したと感じます。座学ではなく、MBAで学ぶことのメリットの一つなのかもしれません。

 

これで、Winter Quarterの授業はすべて終了し、1週間のThanksgiving休暇を経て、Final Examとなります。

非常にキリがいいので、今日はビールでも飲んでリフレッシュしようと思います笑