The Study of Behavioral Economics/Operations Management Week 2
今日はThe Study of Behavioral Economicsと、Operations ManagementのWeek 2でした。
相変わらず非常に面白かったのですが、特にOperations Managementの授業は面白すぎて感動すら覚えました。
The Study of Behavioral Economics
今日のテーマはプロスペクト理論。
なぜ人間は小さいリスクを過度に気にしてしまい、結果として(経済学上)不合理な行動をしてしまうのか。様々な例を元に確認していきました。
個人的には、教授自身が研究に携わっていたゴルフパットの例が印象的でした。
- 同じ一打であるが、バーディパットよりもパーパットのほうがプレッシャーがかかり、アグレッシブなプレイになりやすい
- パーパットを外すと「ボギー」という損失評価になるため、損失を回避したいというバイアスが発生する
- 同様の理由で、ボギー→バーディという2ホールよりも、パー→パーの2ホールのほうが感じる利得は大きい(ボギーという1打の損失は、バーディという1打の利得よりも過大評価される)
加えて、プロスペクト理論を上手く活用し、実生活やビジネスに活かす例を確認しました。例えば、損失を強調したほうがインパクトが残りやすい、期待値をコントロールして損失に感じさせないようにする、といったテクニックはよく語られるところです。加えて、「本当にその活用方法は倫理的か」というところまで踏み込んでディスカッションをしたのが印象的でした。
従業員の期待値をコントロールするために、真実ではない業績目標や競合の状況を伝えていいのか。
過度に不安を煽り、損失を印象付けるメッセージをだしていいのか。
勿論答えはNOですが、その線引きは難しいところです。
Operations Management
今日のテーマはCapacity Control。いわゆるボトルネックを見つけ、改善するプロセスについて、ケースディスカッションを元に学びました。
ケースについてはグループで取り組み、事前に予習をバッチリしてケースライティングも提出済みなので、グループディスカッションではその答え合わせをしながらポイントを確認するのかな、と考えていたのですが、いい意味で裏切られました。
単にボトルネックの生産能力を増強させるだけではなく、従業人のシフトを最適化したらどうなるか。資材の保管場所を増やしたらどうなるのか。
グラフや数値を使って非常に明確に解説してもらい、如何に自分のオペレーション改善に対する視野が狭かったかを痛感しました。
ケースのまとめとして、ボトルネックの改善プロセスや、投資意思決定プロセスについての示唆を引き出して、授業は終了。
オペレーションについて考えることの面白さ、幅広さ、奥深さについて、少しづつですが理解が深まってきた感覚があります。早くも来週の授業が楽しみです。
明日はNew Venture Strategyの授業です。ゲストスピーカーとして、Craigslistのファウンダーが来て下さるそうで、可能であれば直接質問をぶつけてみたいと思います。