2Y Autumn Quarter テスト勉強
来週はいよいよExam weekなので、今週は今までの授業を振り返りながら、テスト勉強をしています。
今学期履修している4つの授業のうち、Managing in Organizationsについてはテストがなく、代わりにGroup Writingを提出する形式です。残りの3教科については、Final Examが控えています。
参考までに、どんなことをしたかというと、以下の通りです。
Investments
- Example examを一周しながら、理解が不足している部分についてスライドやテキストに戻って再確認
- テスト中参照していいFormula Sheetのアップデート
- 配布された去年のFinal Examについて、ざっと眺めてボリューム感や出題論点、出題形式の確認
Technology Strategy
- Example examを一周しながら、理解が不足している部分についてスライドやテキストに戻って再確認
- 全てのスライドをざっと流しながら、Key Terms Listを作成
Competitive Strategy
- Final exam用のケースを読み込み、論点整理のワードを作成
- 配布されたKey Terms Listを流しながら、理解が不足している部分についてスライドやテキストに戻って再確認
テストはすべてRemoteですので、いわゆるOpen-Book(何を持ち込んでも、何を参照してもOK)という形式になっています。そのため、暗記は全く必要ない代わりに、テストでは「そもそも授業でどんなことをやったんだっけ」「どんなコンセプトを学び、どんな論点があったんだっけ」ということを問われる内容になっています。
会計士試験を頑張っていた時は、定義や判例などゴリゴリに暗記をしまくっていましたが、今はもう脳みそが老化してそんなパワーはないので、Open-Bookの形式は助かります笑
一通りテスト勉強をして感じたのは、Technology Strategyの授業で扱ったTopicsの面白さです。自分でKey Terms Listを作りながら、学んだことをざっと流していたのですが、今後どんな業界に関与することになっても役立ちそうなコンセプトが満載で、改めて履修できてよかったと感じました(完全に血肉になっているかというとまた別ですが…)。
そろそろテスト後の長い冬休みに向けて、どんなことをやりたいかも計画しないといけないですね。こんな時ですが、出来ることを無理せずコツコツとやっていこうと思っています。また方針が決まったらこのブログを使って整理できればと思います。
冬休みの個人的課題図書:Professor Harry Davis "Business Policy" Required Readings
Autumn Quarterも終わりが近づいてきています。今週はThanksgiving休暇、来週はExam weekで、それが終わると約1か月の冬休みです。
本来であれば家族と旅行をしたり、日本に一時帰国したり、という期間になります。しかし、残念ながら今年はそうもいきません。コロナの状況を見ながら、基本は自宅で過ごすことになりそうです。
そこで、少しでもこの自宅期間を有意義に過ごすために、冬休みに読破したい本をリストアップしてみました。
リストアップと言っても、私が読みたい本を自分でピックアップしたわけではありません。以下に挙げた4冊は、私が本当に大好きな教授である、Harry Davis教授が過去に担当していたBusiness Policyという授業のRequired Readingsになっているものだそうです。非常に人気の授業だったそうなのですが、残念ながら去年、今年と開講はされておりません。シラバス等も公開はされていませんので、こちらのブログと、過去履修していた先輩からの情報を参考にしました。
どの本も、私では絶対に選ばなそうなチョイスですが、あのHarry Davis教授が課題図書として挙げていたのですから、きっと何か意味があるのでしょう。
②巨象も踊る
③キャサリン・グラハム わが人生
④良い戦略、悪い戦略
読んだ感想や気づきは、こちらのブログにアップしていこうと思います。
Ambidextrous Leadership: Week 5 "Your Leadership Journey"
今日は今学期受講していたmini course "Ambidextrous Leadership"の最終回がありました。
最終回ということもあり、是非質問をぶつけてみたいと思っていたのですが、QAフォームに投稿した内容が幸運にも採用され、Harry Davis教授自ら回答をして頂きました。
内容としては、「Agileなリーダーシップと、信頼を築くために必要なConsistencyはどうやって両立すべきか」というもの。極端ですが、言うことや方針がコロコロ変わる人に、周りの人間は信頼してついていくでしょうか。自身のリーダーシップをアンサンブルになぞらえて、場面や観客に応じCharactersを使い分けるAgileなリーダー像と、一本芯の通った信頼できるリーダー像の両立は可能なのか、聞いてみたかったのです。
回答としては、
- Agileなリーダー像とは、同じ場面、メンバーに対してコロコロと対応を変えることではなく、緊急事態や、状況の急激な変化に対して特に有効なもの
- 全てのCharactersをガラッと入れ替えるのではなく、場面に応じて有効なCharactersが一部前に出てくるようなイメージ
- そのためには、様々な状況に対応できる幅の広いCharactersを「ストック」して置き、状況に応じてBackstageから引っ張ってくることが必要。これが正にAgile Leadership
- ストックしているCharactersのベースには、Identityとも呼ぶべき「個」が存在しており、これは極めてConsistencyの高いもの
- Backstageから引っ張ってきたCharactersも、多かれ少なかれ自身のIdentityの影響は受けている
- 「個」として芯が通ったものを持っているのであれば、Agileなリーダー像を見せても、メンバーから強い信頼を勝ち取ることは可能だと信じている
非常に明確な、かつ力強いメッセージに、自身のモヤモヤが晴れ本当にスッキリしました。
これでmini courseは終了ですが、この授業で学んだ通り、「LeadershipはLifelong Learning」ということを常に意識し、日々成長の機会を逃さないように頑張っていきたいと思います。
2年目の履修方針について
今日偶々Boothのイントラネットにログインしてみたら、Spring Quarterのクラスの詳細な情報(担当教授/時間割/シラバス等)がインプットされていました。かなり気が早いのですが、今時点でどんなことに興味があり、卒業までにどんなクラスを履修していきたいか、まとめてみようと思います。
Boothはフレキシブルなカリキュラムで有名ですが、その一端を感じ取って頂けたら幸いです。
Strategy
卒業後は戦略コンサルティングファームへの転職を予定しているため、ストラテジーは非常に興味のある分野の一つです。
BoothにもStrategic ManagementというConcentrationsがあり、この分野のクラスを複数履修することで、ストラテジーに関する多方面な知識、経験を得られたらと考えています。
既に履修、またはWinter Quarterでの履修が確定しているクラスとしては、
- Competitive Strategy
- Technology Strategy
- Corporate Governance
- Consulting Lab
- New Venture Strategy
があり、ケースベースの一般的なストラテジーの授業から、Labでのコンサルプロジェクト経験まで、幅広い学びが出来ています。そこに加えてSpring Quarterでは、
- Strategy and Structure (内部環境・組織について学ぶ)
- Innovation Leadership(Innovation leading/Organization changeについて学ぶ)
あたりに興味があり、特にStrategy and Structureについてはぜひ履修したいと考えています。
Behavioral Science
Behavioral Scienceについては、Boothに入学してから関連する授業を受けるたびに興味が深まってきたテーマになります。こちらもConcentrationsがあり、引き続き知識や経験を深めていきたいと考えています。
既に履修、またはWinter Quarterでの履修が確定しているクラスとしては、
- Managing in Organizations
- Managerial Decision Making
- Strategies and Processes of Negotiation
- The Study of Behavioral Economics
- Strategic Leadership in Management Networks
があります。
また、こちらのConcentrationsにはカウントされませんが、関連する分野として、Spring QuarterではConsumer Behavior(消費者心理・消費者行動について学ぶ)の履修を検討しています。
Data Analytics
非常に良い機会ですので、Data Analysitcsに関する入門クラスをぜひ1つ履修したいと考えています。
今候補に挙がっているのが
- Data-Driven Marketing
- Data Analysis with R and Python
です。前者はツールの使い方というよりも、ある程度実践的なマーケティング分析を行う授業、後者はゼロからRとPythonのツールの使い方を学ぶ授業です。BoothにはAIやMachine Learning、Big Dataについてゴリゴリ学ぶ本格的なコースも用意されていますが、当然私では消化できそうもないので、こういった入門編のコースで一度基礎固めができたらと考えています。
ここに挙げたもの以外にも本当に興味深いクラスが多く、まだまだ検討の余地はありますが、引き続き色々なものに興味を持ち、食わず嫌いせずチャレンジを続けられたらと思っています。
少しでもイメージづくりになれば幸いです。
Managing in Organizations 全レクチャー終了
今日はManaging in OrganizationsのWeek 9 Lectureがあり、これでM in Oの講義がすべて終了しました。
担当のAnn McGill教授はBoothの中でも割と名物教授で、この講義もBid Pointが高い人気授業でした。結果、生徒のモチベーションも高く、非常に活発な授業が展開されました。
行動心理学をベースに、他者や組織の中での関わり合い、Manager/Leaderとしての心構えを学ぶ授業ですが、実際に学んだコンセプトは非常に多岐に亘ります。
- Situationの重要性
- 情報の受け取り方、探し方に関するバイアス
- モノの見方、考え方が、現実世界に与える影響と、ステレオタイプ
- モチベーションの保ち方
- クリエイティブに考える方法
- 自身のブランディング
- 集団での意思決定
- コーポレートカルチャー
- 他者への影響の与え方、説得の方法
これらのコンセプトを、クラスディスカッションや、シミュレーションゲームなどを通じてなるべく手触り感があるように学ぶことが出来ました。
特に印象的だったのは、Week 7で学んだGroup Decision Makingについて。グループメンバー全員が、不慮の事故に遭い雪山で遭難したと仮定し、15個ある自身の持ち物の優先順位をつける、というエクササイズです。
まずは各自で考えて優先順位をつけ、そのあとにグループメンバー全員で意見を共有し、話し合うことで、最終的にグループにおける優先度の結論を出します。
そのあとは、採点です。実は、持ち物一つ一つには専門家の評価に基づいた優先度が設定されていて、もちろん専門家の優先順位に近い方が得点が高くなるという仕組みです。始めに各自で考えた優先順位と、グループでの優先順位それぞれ、同じ基準で採点がされます。
詳細はネタバレになるので避けますが、すべてのグループで以下の現象が確認できました。
- 各自の点数の単純平均よりも、グループで出した結論の点数は高くなった
- グループで出した結論の点数を上回る点数を獲得した個人が、すべてのグループに一人以上存在していた
1.はグループで話し合うことのメリットを端的に表しています。一人で考えていた時とは異なる視点、より多くの情報をもって意思決定ができるので、単純平均よりも意思決定の質は上がります。
面白いのは、2.の現象です。つまり、何らかの理由で、優秀な個人の意見や情報が活用されず、結果として無駄が生じているということです。
話はそこから、グループで意思決定をするときの陥りがちなバイアス、それをどう解消するのか、という流れで進んでいきました。
このエクササイズ自体は割と有名で、もしかすると書籍やネットに紹介があるかもしれません。一方で、ただ読んで知るだけではなく、実際にその場で体験することで、理解度や腹落ち感が格段に向上したと感じます。座学ではなく、MBAで学ぶことのメリットの一つなのかもしれません。
これで、Winter Quarterの授業はすべて終了し、1週間のThanksgiving休暇を経て、Final Examとなります。
非常にキリがいいので、今日はビールでも飲んでリフレッシュしようと思います笑
Competitive Strategy 全レクチャー終了
本日はCompetitive Strategy Week 9のレクチャーがあり、これですべての講義が終了したことになります。
午前中の授業であまり人気がなかったのか、定員の半分以下、約30名というこじんまりとしたクラスの中、コールドコールにビクビクしながら頑張って発言を続けた9回の授業でした笑
こう書くと負担ばかりのように聞こえますが、担当のThomas Wollmann教授は非常にケースハンドリングが上手く、集中して授業を受けているとあっという間に3時間が経っているという感覚でした。また、フワッとしがちな戦略のケースを、なるべくフレームワークや経済学的モデル(産業組織論)に沿って、分かりやすく教えるという姿勢が貫かれており、結果非常にTakeawaysの多い授業でした。
授業の前半(Week 1~Week 4)では、PorterのFive Forces Analysisを軸に、業界分析、企業分析と、垂直統合について、授業の後半(Week 5~Week 9)では、ゲーム理論を軸に、Pricing、参入障壁、プラットフォーム、ネットワーク効果について学びました。
ストラテジー(および産業組織論)の基礎クラスとして、非常に有益でしたし、Boothでは割と珍しい、非常にインテンシブなケースディスカッションのクラスが経験できたことも自身にとってプラスでした。
Winter Quarterに履修するNew Venture Strategy、Spring QuarterにBidを予定しているStrategy and Structure(内部環境に焦点を当てたストラテジーのクラス)と、引き続きストラテジーへの興味は尽きませんが、なるべく幅広くいろいろなことを吸収すると同時に、これからは知識同士のつながりも意識して学んでみようと思っています。
Technology Strategy 全レクチャー終了
今日はTechnology Strategy Week 9のLectureがあり、これでTechnology Strategyの講義はすべて終了したことになります。
Technology Strategyという名の通り、Technology-Drivenなビジネスの戦略について学習する、ストラテジーの上級クラスです。昨今のビジネスとテクノロジーは切っても切れない関係であるため、結果非常に応用範囲の広いコンセプトについて学習することが出来たと感じています。
講義の前半(Week 1~Week 5)では、主にHardwareに焦点を当て、ドミナントデザイン、モジュラー化、クリステンセンの破壊的イノベーション等について学びました。Mid-term examを挟んで後半(Week 7~Week 9)では、主にSoftwareに焦点を当て、プラットフォーム、Cloud、SaaS、エコシステム、IoT、AR/MR等について学びました。
扱ったケースも、Teslaから始まり、Vizio(TV)、Apple(iPod)、Adobe、Microsoftなどとバラエティ豊かで、本当にTakeawaysが多かったです。
また、この授業ではPre-recording videoが配信され、基礎知識については事前に個人で学習する一方、3時間の授業が丸々ケースディスカッションに充てられるため、途中に休憩があると言えども、集中力を保って議論についていくのはかなりしんどかったです。ここら辺は、まだまだ訓練が足りないと感じます。
特に印象的だったのは、今日の授業で取り扱ったMicrosoft HoloLens 2(MRグラス)について。全く新しいコンセプト、テクノロジーを駆使した製品について、どのようにビジネスモデルを組み立てていき、スケーリングしていくのか。この議論は、Winter Quarterに履修を予定しているNew Venture Strategyにもつながってきそうで、今から楽しみです。
(授業で紹介されたHoloLens 2のデモ映像。メチャクチャ未来感があって驚きました。)